2006年12月18日 水を消毒する 前回の「その1」では、地震に備えて飲料水を備蓄する際の注意点について解説しました。このような備蓄水は、押し入れや物置、床下などの冷暗所に置いておくのが最も理想的です。また、保存期限としては、市販の飲料水の場合にはボトルに記載された賞味期限を、自家製の備蓄水の場合には概ね半年、長くても1年程度を目安とするのが無難です。 しかし、このように細心の注意を払って備蓄した水でも、いざという時、細菌汚染が心配で飲めないことも考えられます。そのような場合には、消毒をすることにより、安心して飲むことができるようになります。 そこで今回は、水の消毒薬を中心に、その使い方や注意点について解説します。 ① 消毒の方法 水を消毒する方法には、大きく分けて2種類あります。一つは熱による煮沸消毒で、もう一つは薬剤、つまり、消毒薬による方法です。煮沸消毒は、最も原始的ですが確実な方