つくしあきひと|WEBコミックガンマ
「とりあえず馬車を用意しました。ここからベニーランドの中央部までは馬車であれば半日の行程です」 「迷惑です」 「更に懇意の旅籠屋にも連絡は回しておきました。ベニーランドに着き次第、あなた方を上等の部屋にお泊めするようにと」 「なんたら、本当に迷惑です」 「さらに食糧と――これ、少しですが街道沿いの者たちが出し合いました。マサムネ様を救ってくださったお礼です。お持ちください」 「ややや、迷惑だなぁ。いい迷惑だ。迷惑だー迷惑だー。あや、本当に迷惑でした」 オーリンはあくまで恐縮してそう言うが――言われた方としては流石に驚いたらしい。 不安そうに表情を曇らせてオーリンを見つめた飯屋の親爺に、レジーナは慌ててとりなした。 「あ、いや、違うんです! 『迷惑』っていうのは『ご迷惑をおかけします』の短縮版なんです! すごく嬉しいんです! ね、先輩!?」 「えっ(いぃ)!? ……アッそうが! そうです!
断腸亭にちじょう ガンプ もうすぐ令和に暦が変わろうとする二〇一九年一月。 人生初の単行本重版を迎えて上向きの日々を過ごすのは、 四十手前、ひねくれ漫画家・ガンプ。 しかし、人生急転。 医者に告げられしは…まさかの「大腸ガン」!? 悲しみに暮れる妻を横目に、 始めは現実感のなかったガンプだったが、 日々を重ねる中で、次第に沸き上がる自身の感情を 「にちじょう」として書き残すようになっていき――― これは、四十手前のひねくれ漫画家が記す… 徒然なる""ガン闘病""の軌跡である。 ※漫画内に登場する人物・団体・作品などの名称は作品意図のため一部改変しています。 また医療的観点についての考察は、実体験に基づいた作家個人の感想となります。
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