シュメール(Sumer、シュメール語: 𒆠𒂗𒂠 Ki-en-ĝir15, アラビア語: سومر、sūmir, スーミル もしくは sūmar, スーマル。イラク口語発音だとソーマルなどになることもある。)は、古代メソポタミア南部地域の中の南部(現在のイラク南部地方)に住んでいた人々、その地域の名、およびその人々が築いた文明や文化の名称である。 ユーフラテス川とティグリス川に挟まれた地域は、考古学や古代史研究などでは現在、メソポタミアと呼ばれている。このメソポタミアの北部はアッシリアと呼ばれ、南部はバビロニアと呼ばれる[1]。南部のバビロニア(現代のバグダードからペルシア湾に至る地域)のうち、古代都市ニップル近辺よりも北側をアッカド、南側をシュメール(シュメル)と呼ぶ[2][3]。 前5500年ごろから前3500年ごろのウバイド期の中頃からシュメール地方では灌漑農業が本格化し、続く