たばた・しょうと●1989年、神奈川県生まれ。50万円を8か月で1000万円にした実績を持つトレーダー。東京大学大学院に籍を置くが休学中で、現在は高校生を主な対象としたパーソナルファイナンス講座の講師を務めつつ、金融教育を広めることに尽力。 世界一受けたいお金の授業 著者名:和仁達也 発売元 : 三笠書房 価格:648円 自分が大学生の頃に買った、思い出の一冊。将来について漠然と考えるきっかけになったり、世の中の見方を圧倒的に変えてくれた本。最近読み返したのですが、本当にこれ以上ないくらい分かりやすい。とっかかりとしてはこれ以上の本はないと思います。 個人的に「お金の事を考えないことは、自分の未来を放棄する事と一緒」だと思うのです。 生きていくために必要なお金の事を考える、きっかけになる一冊です。中学生以上向けに、正に大人への階段を上る一冊にもなると思います。(田畑さん・以下同) アメリカ
サザビーズと、クリスティーズ。 この2つの単語をきくと、私は何だか居心地が悪く、そわそわそわそわしてきてしまうのですが、それもそのはず。 この2つは、世界でもっとも有名な、オークション会社です。数々の美術品を富裕層と高値でやりとりする、アレです。 なぜ私はこれらの単語をきくと、そわそわそわそわしてきてしまうのか。 それは、美術・芸術という自分の専門分野であるはずなのに、唯一絶対に足を踏み入れられない、踏み入れることができないという、何とも歯がゆい場所に、これらのオークション会社が存在するからです。 芸術が専門領域である私にとっても、(お金持ちでないが故に)謎が多かった、サザビーズとクリスティーズ。 しかし、サザビーズ・ジャパンの社長が、その富裕層の世界を、非常にわかりやすく楽しめる本にしてくれていたので、本日、ちょっと紹介します。 サザビーズ 「豊かさ」を「幸せ」に変えるアートな仕事術 作
(目次に戻る)(初めてこのblogに来られた方は、まず目次をご覧ください。) (前のページ(「スプートニクの恋人」書評①)に戻る) *激しくネタバレしています。「ねじまき鳥クロニクル」への言及があります。 それでは、今回はこの小説の「欠落部分」は何であるかを検討してみたいと思います。 「欠落部分」を解き明かす鍵として、すみれの残した2つの文書があります。 第1の文書は、この小説では関連して語られている部分がありません。第2の文書は、彼女が「蒸発」した直接の動機(「あちら側」へ行ってミュウの半身を取り戻す)であろうと考えられます。しかし、どちらも彼女が残した文書であることを考えると、第1の文書も「欠落部分」を埋める大きな鍵になることは間違いありません。そして、第1の文書と第2の文章は繋がっています。 第1の文書で語られる「夢」の内容は「『実の母親』だとされてきたすみれの母親は、本当は『実の母
(目次に戻る)(初めてこのblogに来られた方は、まず目次をご覧ください。) (前のページ(「ねじまき鳥クロニクル」書評 目次)に戻る) *激しくネタバレしています。「ノルウェイの森」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」への言及があります。 それでは、「スプートニクの恋人」の書評を始めます。 「ノルウェイの森」書評(「ノルウェイの森」書評⑫~この小説の結末は? 参照)でも触れたように、この小説はすみれが「ノルウェイの森」における主人公の立場になり、「ぼく」が緑の立場に入れ替わる小説です。そして緑の立場である「ぼく」は、地獄巡りをしているすみれを待ち、すみれが現実世界に戻って、電話で「ぼく」に告白してきたのを受け入れます。 この小説の構造は以下のとおりとなります。 1.すみれが、ミュウに恋をする。 2.ミュウが、自分の「過去」をすみれに告白する。 3.すみれが、ミュウに告白する。
光文社古典新訳文庫の「ハムレットQ1」は、長らく贋作だとされ、最近じつは真作と言われるようになった初版(最初に出回った版)の翻訳ですが、従来のハムレットの6割しかありません。読みやすいと思います。 また、ロミオとジュリエット、は、お話が有名で(ウェスト・サイド物語の原作であり、ディカプリオ主演の映画にもなりました)わかりやすいのでおすすめです。 ただ、シェイクスピアは英国の人にとっても「古典」なので、英国人でも読みにくいものである、と割り切ってもいいとおもいます。 なので、映像化作品をご覧になられてから読まれても、いいと思います。 語学の勉強をするのではないのですから、ハムレットなら、ソ連版の映画が作品の雰囲気をいちばんよく出していると思います(ちなみに、翻訳はパステルナーク、音楽はショスタコーヴィチという豪華なものです。セリフはロシア語ですが響きが美しく、音楽は荘厳です)。DVDあります
ええ、もう最高ですよ。最高。あれこそ文学の中の文学。 ただあれはもともと演劇なんで、できれば映画も一緒に見た方がいいでしょう。演劇も見ましたが、日本語だと原文の英語の美しさがいまいちわかんないし、英語だと意味がわかんないので、何だかんだ言って字幕のついてる映画を見るのが一番便利です。だいたいクソを除いて、シェークスピア映画は原文の通りの脚本です。英語の本を買えば映画の中のセリフをそのままなぞれます。 その中でも最高に初心者向けなのは何と言ってもオリビア・ハッセーが主演している1968年の映画「ロミオとジュリエット」でしょう。と言うか初心者向けでなくても最高。 まあオセロだってハムレットだってもちろん傑作ですが、なんつったって暗い(笑)。あとシェークスピア映画でもけっこうハズレも多い。特にハリウッドの低予算映画。 そもそもシェークスピアの文章は俳優が、英語で音読することを前提に記述されていま
参考リンク:世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜(NHK注目番組ナビ) 昨夜、NHKのEテレで放送された『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』という番組を観ました。 以下、気になったところの箇条書き。 (1)村上春樹さんのフランス語への翻訳者の話。 ヨーロッパでも、1990年代くらいまでは、「日本人作家」=「純文学」 いまでも谷崎とか川端を読むのは、エリート、というイメージがある。 2000年以降、日本文化への理解が深まるのと同時に、村上作品はとくに受け入れられるようになった。 (2)実作者として、村上作品の魅力を問われた、綿矢りささんの答え。 綿矢りささん「シンプルなんですよね。みんなが頭に思い浮かべやすい小説が多いような気がします。動物園とか出てきますよね。嵐のときとか、動物は何をしているんだろう?というような、普遍的な着眼点があって。ただの日常を切り取っているだけではなくて
経済問題を最小の時間で、でも基礎体力をつけながら学んでいくにはどうしたらいいのか? 1)いいテキスト 2)いい教師(授業、講演などでの出会い)、3)適切な時間配分 4)無理しない これらのバランスが必要でしょう。ここでは主に1)の「いいテキスト」を紹介していきます。上から下にいくほどレベルアップ。 なんといっても小学生でも読める(でも大人が読んでも面白い)以下の二冊がやはり最も簡単な経済書の地位を依然としてキープしているでしょう。 新装版 レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/05/21メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 83回この商品を含むブログ (28件) を見る新装版 続・レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社
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