■各種部会・研究会の活動内容や部落問題・人権問題に関する最新の調査データ、研究論文などを紹介します。 今年度の調査研究事業 人権・啓発 調査・行政 教育・地域 歴史・理論 大阪の部落史委員会 過去の調査研究事業 人権・啓発 調査・行政 教育・地域 歴史・理論 一 明治期における被差別部落の町村分合について考察しようとすれば、どうしても近世における「えた村」がどのような形で存在したか知る必要がある。ところが、大阪周辺の「えた村」は多くが枝郷であった。そこで、枝郷としての「えた村」について早くから研究している畑中敏之氏の説をみてみよう。畑中氏は『部落史用語辞典』(柏書房、一九八五年)の「枝郷」の項で「中世末以来、新規に集落(耕地)を開発したり、村高を分けて新規に村を設けた場合に、新しい村(集落)を枝郷・枝村と呼び、もとの村を親郷・本郷・本村などと称した。」「近世における『かわた』(『穢多』)村