「てめぇ!ふざけたもん出すなコラ!」 向かいの席で輩みたいなオッサンが怒鳴る怒鳴る。 可哀想にスタッフの学生風の男の子、ヘコヘコ謝って丼を下げようとするから俺が声かけた。 「その代金俺が払うから、それ俺に食べさせて」 戸惑う男の子にいいからいいからってそのまま俺のテーブルで貰って、店長らしきお兄さんが「困りますよー」なんて出てきちゃったんだけど。 もう俺は構わずそのラーメンをズズっと食べちゃってさ。 輩に聞こえるように言ってやったよ。 この丼一杯にどれだけの命が入ってると思ってる? 髪の毛一本入ってたくらいでへこたれるやわな身体じゃねぇよって。 そんなとるに足らない理由で沢山の命を無駄にする事は許さんと。 おかげで俺はラーメンと後から来たチャーシュー麺を二杯たいらげる事になったので腹はパンパンだ。 レジでさっきの店長さんが「ラーメンの方のお代は本当に結構なので」と言うから、俺が食った以上そ