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2018年10月2日のブックマーク (2件)

  • 1 堤清二、渥美俊一、藤田田 - 出版・読書メモランダム

    「辻井喬+堤清二回顧録」である『叙情と闘争』(中央公論新社)を、戦後の消費社会のキーパーソンの記録として読んでいくと、そこに渥美俊一と藤田田についての知らなかった事実が述べられていたので、驚いてしまった。 渥美は読売新聞の経済記者を経て、チェーンストア理論を信奉するペガサスクラブを主宰し、高度成長期における流通革命のイデオローグで、以前に紹介した『商業界』の倉長治と並ぶ存在である。藤田はすでに鬼籍に入っているが、言うまでもなく日マクドナルドの創業者で、その著作『ユダヤの商法』(KKベストセラーズ)は、若き起業家たちに大きな影響を与えていると思われる。 堤は戦後の商業改革について、渥美の『流通革命の真実』(ダイヤモンド社)にふれ、渥美と藤田は不可欠の人物で、二人を抜きにして日の流通革命は語ることができないと述べていた。それに続けて、渥美の証言に基づき、二人が東大時代に新人会に属し、彼ら

    nyamaguchi
    nyamaguchi 2018/10/02
    「流通革命」を先導したのは元マルキストたち、という指摘を興味深く。
  • 5 中内功の流通革命 - 出版・読書メモランダム

    〇六年に「中内ダイエーと高度成長の時代」のサブタイトルが付された、佐野眞一編著『戦後戦記』(平凡社)に、「オクターヴ・ムーレと中内㓛」という一文を寄せたことがあった。残念ながら、ムーレの名前が馴染みのないものだったこともあり、それは編集者によって「一八八三年、中内功がそこにいた」と改題されてしまったけれども。 私はそこで 『ボヌール・デ・ダム百貨店』におけるムーレの百貨店商法と中内が 『わが安売り哲学』(一九六九年、日経済新聞社)で示しているスーパーの販売システムに共通点があることを指摘し、ムーレを中内の先駆者として位置づけた。 『ボヌール・デ・ダム百貨店』とムーレについては前回ふれたので、今度は中内とその著書 『わが安売り哲学』に言及してみる。中内もまた堤清二たちと同様に戦後の消費社会を造型したキーパーソンであり、彼ら以上に流通革命の過激なアジテーターにして実践者だった。だからこそ、そ

    nyamaguchi
    nyamaguchi 2018/10/02
    消費者=プロレタリアート