正義論(A Theory of Justice)とは、アメリカの哲学者ジョン・ロールズの著作『正義論』で展開した、現代の実際の社会の中で「正義」を現実にすることを構想した思想のことです。 ロールズ以前や以後にも正義について論じられたことあはりますが、正義論と言われるのは主にロールズの思想だとお考えください。 ところで、あなたは、現代社会が完全に平等で公正な社会だと思いますか?多くの方は「いや格差社会だ」「不平等だ」と言われるのではないかと思います。 このような時代に生きる私たちにとって、ロールズが提起した「正義とは?」「真に平等で公正な社会とは?」という議論はとても意義のあるものです。 そこでこの記事では、 正義論とは何か? 正義論ではどのように「平等・公正な社会」を構想したのか? 正義論における「原初状態」「無知のヴェール」「二つの原理」とは何か? 正義論はどのように批判されたか? とい