焼肉は人とコミュニケーションするには向かないという説がある。 同席している相手よりも網のうえに置かれた肉の状態に気を遣ってしまうからだという。 これはある意味では正しいかもしれない。しかし、これは本当に幸福な焼肉体験をしていないのではいか、とも思える。 たしかに、つやつやふわふわのお肉を焼いているとき相手の顔をみて話すことは難しい。煙突も邪魔になる。 けれど、たとえばアジェには違う側面がある。 きれいなお肉に注目しながらも、自分たちで焼いた美味しいお肉を分けあって食べたり、初めてホソを見て不安になっている人に最高の状態のホソを食べてもらう喜びは出されたものを食べるだけの高級レストランでは味わえない感情だ。 これは恋愛でも同じであって、人間についての深い洞察をもつ山口貴由先生の言葉を引用してみる。 見つめあっている2人より、同じ方角を見つめている2人のほうがはるかに強く結ばれている。 (覚悟
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