ノーベル文学賞の選考を行うスウェーデン・アカデミーは日本時間の10日夜、発表が見送られた去年と、ことしの2年分の受賞者を同時に発表し、去年の受賞者にポーランドの女性作家オルガ・トカルチュク氏(57)が、ことしの受賞者にはオーストリアの男性作家ペーター・ハントケ氏(76)がそれぞれ選ばれました。 このうち去年の賞に選ばれたポーランドの作家、オルガ・トカルチュク氏は、1962年にポーランド西部で生まれ、ワルシャワ大学で心理学を学んだあと、執筆活動を始めました。 2007年に発表した代表作の小説「逃亡派」は、異なる時代や場所を舞台に起きるエピソードを集めた作品で、読者がさまざまな旅を経験した気持ちになれる「斬新な紀行文学」だと評価されています。 翌2008年にはポーランドで最も権威がある文学賞「ニケ賞」を受賞し、日本語にも翻訳されています。 ノーベル賞の選考委員会は「彼女の作品は、1989年以降