20日の国連安全保障理事会会合で、ウクライナのゼレンスキー大統領の出席にロシアの国連大使が異議を唱え、議論はすぐさまロシアの侵攻を巡る舌戦へと移った。 ウクライナを中心議題とした20日朝の会議が始まるやいなや、ロシアのネベンジャ国連大使はゼレンスキー氏の参加を手続き上の理由で抗議し、会議の議長を務めたアルバニアのラマ首相にも矛先を向けた。 ゼレンスキー氏の演説をネベンジャ氏は阻止しようと、原稿を読み上げる形で「いま提起された議論に説得力があるとは考えられない」と再三にわたり口を挟んだ。これにラマ氏は明らかにいら立ち、ロシアがウクライナで始めた戦争を単純に終わらせれば、ゼレンスキー氏が演説する必要はないと指摘する場面もあった。 こうした白熱したやりとりの後で演説を始めたゼレンスキー氏は、「ロシアはウクライナ人を少なくとも数万人殺害し、家屋を破壊することで数百万人を難民に転落させた」と主張、ロ