A 利用者目線で言えば、車の供給量が増えるので手軽に乗ることができるようになります。2002年の道路運送法改正でタクシー業界に競争が導入され、タクシーの台数は増えましたが、乗務員の賃金は下がり、コロナ禍の乗客減も相まって運転手は減少し続け、タクシーはつかまえにくくなりました。 Q 懸念されている課題は。 A タクシー会社がライドシェアとの競争に敗れて存在できなくなる可能性があります。公共交通のタクシーは正当な理由なく乗車拒否できませんが、ライドシェアではもうからない申し込みを意図的に受けないことが可能です。車両のメンテナンスやドライバーの労務管理をドライバー個人に任せるのも安全上問題でしょう。鉄道をはじめ公共交通機関が充実する都内において、タクシーやライドシェアに求める役割を、国だけではなく東京都もしっかり考えなければなりません。