ポルノ映画のパイオニア「ディープ・スロート」(75年、ジェラルド・ダミアーノ監督)。エロテイックな映像ととともに、当時のニクソン政権にワイセツ裁判で弾圧されたことでも知られる。その裏事情を描いたドキュメンタリー映画「インサイド・ディープ・スロート」が11月12日、ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズなどで公開される。その“主人公”であるダミアーノ氏(77)=写真右=に、当時のエピソードと現代ポルノへの思いを聞いた。 「ディープ−」は、リンダ・ラブレイス=同左=が、不感症の女で、ノドの奥にクリトリスがあり、フェラチオによって女の悦びを得るというストーリー。オーラル・セックスを表立って語れない時代に「ディープ・スロート」というテクを広めた衝撃作。その話題性で、女性もポルノ映画館に足を運び、当時の米国で一大社会現象になった。そのあたりを、ドキュメントでは丹念に描いている。 ダミアーノ氏は「リン