「易しい画像認識」シリーズを始めるに当たって 今まで、画像処理について解説してきたが、実用されるのは、画像認識や画像理解であり、画像処理は、その前処理の役割である。 画像理解(Image Understanding)は、コンピュータビジョン(Computer Vision、ロボットの眼のようなもの)とも言われ、単なる画像認識よりも、さらに一歩進めて、三次元的な把握をするものである。 ここでは、画像理解は扱わず、画像認識(Image Recognition)にとどめる。従来、認識はパターン認識(Pattern Recognition)と呼ばれ、音声認識、文字認識が主であった。最近は認識の対象が広がり、最終的にはパターン化された情報の認識であることが多いものの、画像認識の用語も定着している。 画像認識の応用には、 1)セキュリティ(不審侵入者の検出、自動車ナンバープレートの読み取り)