はじめに言っておくと、これから書くことはこの1年ほどを費やしてようやく考えるに至ったあることについて、前提をすっ飛ばして結論だけを書くような内容なので、わけがわからないということがあるかもしれない。同時に、もともと分かっている人からすれば全く意味のない内容かもしれない。いずれにせよ、あまり役に立つ文章ではないことを踏まえて最後まで読んでいただければと思う。 先日、相模原の障害者施設で入所者・職員計45人を刃物で死傷させた被告に死刑が言い渡された。この男は、その障害者施設で「他人のお金と時間を奪う重度障害者は死んだほうが良い」という確信的な意志を持って犯行に及んだという。報道によれば、この優生思想的な考え方は、世の政治家や実業家といった「合理主義的で生産性を重んじるような」著名人の発言を受けて総合的に肉付けされていったものであるらしい。実業家が功利主義的であったり新自由主義的に振舞うのは何も