【モスクワ時事】ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は11日、プーチン政権高官と会談し、「日クリミア友好協会」を創設することで合意した。会談には、協会の共同会長に就任する「クリミア共和国検事長」ナタリヤ・ポクロンスカヤ氏も同席した。タス通信が伝えた。 鳩山氏は日本政府の働き掛けを無視してクリミア訪問を強行した。ポクロンスカヤ氏は「美人検事長」として知られ、鳩山氏側の要望で、高官との会談に同席した。鳩山氏は「訪問団には面会希望者が何人かいて、私もその一人。お会いできて光栄だ」と述べた。 ポクロンスカヤ氏は、鳩山氏がロシアヘの編入を決めたクリミア住民投票は合法的だったと語ったことについて「発言は名誉なこと」と謝意を示した。 ポクロンスカヤ氏はクリミア編入に関わったとして、昨年8月に日本政府から資産凍結などの制裁を受けている。12日に協会設立の調印式を行う。