耳を澄まして周りの音を聞く、という行為を日常的に行う人はそれほど多くないと思います。五感の中でも聴覚、耳という器官は基本的には24時間365日、開いている状態のため、あまり意識せずに「漠然と聞いている」時間がほとんどなのではないかと思います。 なにか特定の音を聞き取りたいとき、騒がしい場所で隣の人と話すとき、若い人であれ高齢の方であれ、僕らは耳に手をあてて耳の周りを覆う仕草をします。そうするとどうなるか、よくご存知のとおりだと思いますが、囲った手のひらが音を反響して集音されるから、あるいは左右や後ろからのノイズを防いで目の前の音にフォーカスできるから、そういった理由で「聴きたい音が、よく聞こえる」ようになります。 音楽グッズとしての在り方を考えてみる「聴くと、聞こえる」。その状態を、手以外のウェアラブルのアイテムで再現できないか。音を楽しみたいシチュエーションや、日常的にそういうものがあっ
![「聴くと、聞こえる」という現象をプロダクト化した話|荒井 亮(Arai Ryo)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5e75d292b2c7c81d49ca2bd11bb9563b142100c0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F14297325%2Frectangle_large_type_2_e6d14e217da1df1022b176fa79b2f680.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)