耳を澄まして周りの音を聞く、という行為を日常的に行う人はそれほど多くないと思います。五感の中でも聴覚、耳という器官は基本的には24時間365日、開いている状態のため、あまり意識せずに「漠然と聞いている」時間がほとんどなのではないかと思います。 なにか特定の音を聞き取りたいとき、騒がしい場所で隣の人と話すとき、若い人であれ高齢の方であれ、僕らは耳に手をあてて耳の周りを覆う仕草をします。そうするとどうなるか、よくご存知のとおりだと思いますが、囲った手のひらが音を反響して集音されるから、あるいは左右や後ろからのノイズを防いで目の前の音にフォーカスできるから、そういった理由で「聴きたい音が、よく聞こえる」ようになります。 音楽グッズとしての在り方を考えてみる「聴くと、聞こえる」。その状態を、手以外のウェアラブルのアイテムで再現できないか。音を楽しみたいシチュエーションや、日常的にそういうものがあっ