そして水面下の「どこか」に魚雷、あるいはミサイルを持った潜水艦がいるという事実(「はったり」のこともあるが、それは潜水艦を探知するか、潜水艦から攻撃を受けない限りわからない)は敵に対して心理的圧力をかけ[2]、結果として抑止にもつながるのである[3] [注 1]。 その意味で潜水艦の持つ最大の武器は隠密性にある[5][6][7]。潜水艦がたびたび「究極のステルス兵器」(Ultimate stealth weapon)と呼ばれ、潜水艦部隊が「沈黙の軍隊(あるいは不言実行の軍隊[8])」(Silent Service)[注 2]と称されるゆえんである。 潜水艦は隠れることで真価を発揮するため、浮上しないことが望ましい。海中から航空機を攻撃することは難しく、対潜哨戒機には一方的に捜索・攻撃されることが多い。対空兵装を備えた潜水艦も一部にある[注 3] ものの、攻撃すれば存在を知らせることになるた