岐阜市は15日、同市福富で見つかった小型獣をアライグマとみて処分した。その後、子グマだった可能性があることが判明したと発表した。今のところ周辺でクマの目撃情報はないが、親グマの徘徊(はいかい)に警戒するよう注意を呼び掛けている。 市によると、同日午前10時30分ごろ、同市福富の工場の倉庫内で、体長約30センチの小型獣を発見した女性経営者が「アライグマのような動物を捕まえたので回収してほしい」と市に相談。市職員や処分委託業者が現場を訪問した際、アライグマとみなし、特定外来生物に指定されていることなどから焼却処分を行ったという。 その後、専門家や別の市職員が現場の写真などを確認したところ、全身が真っ黒で、尾が短いことから子グマの可能性があると指摘した。市などは現場周辺をパトロールして警戒に当たっている。