千葉県の研究者らが、鹿児島県・奄美大島沖の海底の砂地に出現する緻密な円形模様が、フグが産卵する巣であることを突き止めた。模様の存在は以前から知られていたが、何なのかは謎で「ミステリーサークル」とも呼ばれていた。研究者も「魚がこれほどきれいな巣を作るとは」と驚いている。 調査したのは、千葉県立中央博物館の川瀬裕司主任上席研究員や水中写真家の大方洋二さん、ダイビングインストラクターの伊藤公昭さんらで、七月発行の英科学誌に報告した。昨年六~七月、深さ二十~三十メートルの海底の約十カ所で円形模様をビデオカメラで撮影し、映像を解析。西太平洋などに広く生息するシッポウフグに似た新種とみられるフグが巣作りをする過程を確認した。 研究によると、円形模様の巣は、中心の平らな部分と放射状に広がる外側の山と谷の部分からなり、直径約二メートル。まず体長約一〇センチの雄がヒレを器用に使い、中心に向かって溝を掘り進む
![東京新聞:奄美海底 フグの巣でした:社会(TOKYO Web)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6f10f6fc659c6fd59e82ff1ea4e158cc90522396/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Farticle%2Fnational%2Fnews%2Fimages%2FPK2013122502100121_size0.jpg)