戦前の東京などの街や人々を8ミリ、16ミリフィルムで記録した映像を本紙が入手し、8巻をデジタル化した。一部はカラーで、1937(昭和12)年の東京宝塚劇場の舞台は、現存する宝塚の最も古いカラー映像とみられる。撮影したのは、作家・加賀乙彦(おとひこ)さん(91)の父で、安田生命(現明治安田生命)社員だった小木(こぎ)孝次(こうじ)さん(1902~77年)。加賀さんが自伝的小説「永遠の都」で描いた戦前の首都が、80年以上の時を経てよみがえった。(加古陽治) 映像は30(昭和5)年から37(同12)年に撮影され、36(同11)年以降の8ミリの一部はカラー映像だった。カメラが捉えていたのは、東京宝塚劇場(東宝劇場)で37年3月に行われた星組公演や同5月の月組公演、31年の新宿駅前の風景、同年の神奈川県逗子市での海水浴、37年の東京・銀座や新宿のネオン、同年の早慶戦の試合風景など。 東宝劇場の星組公
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