【鯨岡仁】財務省は14日、海外からインターネットを通じて国内に配信されている電子書籍や音楽、ゲームなどに消費税を課税する方針を明らかにした。同じ電子書籍でも、海外企業から買うと消費税がかからず、国内企業にとって不公平な状況をなくす狙いだ。 14日の政府税制調査会(首相の諮問機関)に改革案を示した。来年4月に消費税率が8%に上がる段階での課税は、準備が間に合わないため見送る。来年中に消費税法改正案などの詳細を詰め、2015年度からの導入をめざす。 今は、アマゾンなど海外の配信元から電子書籍などを購入した場合は「国外取引」とみなされ、消費税はかからない。これを、配信元の所在地にかかわらず、サービスを受けた人が国内に住んでいる場合には、課税対象となるように法律を改正する方針だ。