ここ二週間、出版業界は栗田出版販売の民事再生申請のニュースでもちきりで、どこでも話題となった。 その間に大きいニュースが発表されていた。紀伊國屋書店の高井社長からの7/1の発表である。内容はまとめると次のようになる。 ①紀伊國屋とDNPグループは出版社との直取引を拡大する。 ②それを紀伊國屋とDNPの共同出資会社、出版流通イノベーションが窓口になり、行っていく。 ③一定枠内の返品許諾と時限再販を前提に買い切り条件の取引を行う。 ④それぞれの流通倉庫を活用し、相互の在庫活用を行う。 ⑤電子書籍のKinoppyとhontoも仕入れや業務を一元化する。 ⑥ポイントサービスも統合する。 ⑦PublineとBigNetも統合する。 紀伊國屋とDNPグループ330店舗の、共同仕入、電子書籍・ポイントサービスの統合である。これは、DNPグループ内で行ってきた共同化より進んだ、共同化である。巨大な新しいグ