インターネットの普及や訪日インバウンドの発達などにより、商品パッケージや書籍・パンフレット、Webサイトなどにおける多言語展開は、今や珍しいことではなくなってきました。なかでも英語に次いで頻繁に登場するようになったのが「中国語」。中国語の漢字は大きく分けて2種類があり、そのうち主に台湾と香港で使われている漢字を「繁体字」といいます。中国大陸では簡略化された「簡体字」が使われているのに対し、画数が多く複雑な字体で、「正體」とも呼ばれています。 そんな「繁体字中国語」の字数は13,000〜15,000字といわれ、フォントに収録される字数は少なくても7,000字程度。人名や、使われる字が異なる香港エリアまでカバーしようとすると10,000字を軽く超えてしまうほど。欧文フォントの収録字数が1,000字程度、日本語フォントが9,000字強であることを鑑みても、その複雑さが際立ちます。さらに、違法ダウ