丸い柱やアーチ形の窓が特徴の中央小学校(旧鉄砲洲小)=東京都中央区丸い柱やアーチ形の窓が特徴の明石小学校=東京都中央区 関東大震災後の1920年代後半に東京都内に建てられ、モダンな外観が特徴の「復興小学校」が今秋に取り壊される。中央区にある明石小、中央小(旧鉄砲洲小)の2校舎だ。卒業生や建築家は「重要文化財の価値がある」と保存を求めているが、区は「老朽化」を理由に、計画通り解体する方針だ。 23年の関東大震災で被災した117校の小学校を、当時の東京市が再建した。こうした校舎は復興小学校と呼ばれている。 防災に配慮した鉄筋コンクリート造りで、外観は当時流行の表現主義を採り入れ、丸い柱やアーチ形の窓など曲面を多用したデザインだ。現在も校舎として使用されている10校のうち、26年完成の明石小、29年完成の中央小を含む7校が、戦災を免れた中央区にある。 日本建築学会によると、特に明石小は復