1997年から2000年までを選手として浦和レッズで過ごしたゼリコ・ペトロビッチ監督。いくつかのチームでの監督を経て、昨季はプレミアリーグのウエストハムでアシスタント・マネジャーとして活躍していた 浦和レッズの「やり方」が180度変わったことは、2月20日のプレシーズンマッチの大宮戦を見れば明らかだった。 フォルカー・フィンケ監督が率いた昨季までの2年間、浦和は自分たちが主導権を握ってサッカーをするために、一か八かのクリアはなるべく避け、パスをつなぐことを目指した。いわゆるポゼッションを大事にするサッカーで、自分たちがボールを持っていれば、相手は攻めることはできないという発想がベースになっている。 それに対して、ゼリコ・ペトロビッチ監督の志向は違う。 ウィングの田中達也や原口元気が前を向いてボールを持てるように、相手のサイドバックの背後に長いパスを出すように指示。 一歩間違えれば中盤を省略