サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)のAC長野パルセイロを今季限りで退任した、薩川了洋(のり・ひろ)監督(40)。チームを2年連続2位に導く名采配で、勇退が惜しまれる。これまでの戦いぶりや来季への期待を聞いた。 ――2年連続2位と健闘しました。 優勝できなかったのは残念ですが、連続2位はすごいこと。チームが力をつけた証拠で、選手に感謝しています。今季は、お客さんを沸かせる試合が多かった。例えば、9月の長崎戦はロスタイムに得点して2―2で引き分けた。相手には元Jリーガーや体力で上回る選手が多かったが、あきらめずに怒濤(ど・とう)のように攻めた。「最後まで走るサッカーが、選手の体にしみついた」と実感しました。 ――パルセイロの良さは。 チームが明るい。勝てばみんなで楽しんで、負ければみんなで悔しがった。そういう一体感のあるチームは強いんです。課題は、緻密(ち・みつ)さ。カバーリン