承前*1 Sharon Begley “Don’t Blame the Caveman” Newsweek June 29 2009, pp.42-47 「進化心理学(evolutionary psychology)」って、略してEvo Psychっていうのか。 さて、これまで「レイプ」は進化生物学や進化心理学によって、進化論上の「適応(adaptation)」として正当化されてきた。例えば、Randy ThornhillらのA Natural History of Rape: Biological Bases of Sexual Coercion。議論は外から見ればかなり単純なもので、例えば「レイプ」は、望まない相手とも無理矢理セックスすれば自己のより多くの遺伝子を残せる(より多くの子孫を残せる)ので、「レイプ」は環境に適応した行為である。そこから、「レイプ遺伝子(rape genes)