橘玲節が今回も炸裂しています。 作品のタイトルが扇動的なのはある種毎度のことですが、今回の『朝日ぎらい』はさらにギアを上げているなと感じます。さっそくAmazonには明らかに内容(どころか目次すら)読んでなさそうな方々の書評と低評価が続々と上がってきています。 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論 (朝日新書) 作者: 橘玲 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/06/13 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 物議を醸すようなメインタイトルではなく、実際本書の内容を適切に表しているのはサブタイトルの『よりよい世界のためのリベラル進化論』のほう。著者自身がの本作で述べている通りこの本のテーマは「リベラル化」と「アイデンティティ化」についてであり、朝日という特定の団体について触れられているところはほぼありません (あとがきで「リベラルな新聞社における身分制度