(三枝成彰/作曲家) 東京五輪のために「犠牲を払わなければならない」としたIOCのバッハ会長と、東京が緊急事態宣言下でも開催できるかと聞かれて「もちろんイエスだ。絶対にできる」としたコーツ副会長・調整委員長の発言には怒りを覚える。明らかな人種差別だ。これに怒らない安倍前総理、森前五輪組織委会長、菅総理、橋本現五輪組織委会長、丸川五輪担当大臣も、どうかしている。何ら抗議の態度も疑問も示さないのはなぜなのか。日本人としての屈辱を感じないのだろうか。 五輪開催目前で重症者初の1400人突破…見通しの甘さが招いた緊急宣言“無限ループ” 私は28歳のときにドイツに行き、ドイツ人に「おまえはぬかみそ臭い」と言われた。それが今でも心の傷になっている。あるときソウルの空港でにんにくの臭いがしたが、それを韓国の人に言うのは差別になると、自分を戒めた経験もある。ヨーロッパ人にもわきがのきつい人は多い。が、いち