ジョン・カーター (監督:アンドリュー・スタントン 2012年アメリカ映画) 19世紀アメリカ、かつて英雄とまで謳われながら今は兵役拒否の風来坊として生きる元騎兵隊員ジョン・カーターが、洞窟で遭遇した謎の男の持つ装置で火星へと瞬間移動させられ、その火星に住む種族の間で進行中の戦いに巻き込まれながら、次第に英雄としての力を発揮してゆく、というSFヒロイック・ファンタジーです。公開時は「史上稀に見る大コケ映画」みたいな報じられ方をされていましたが、実際観てみるとそんな風評なんて全然信じられないぐらい面白い、血湧き肉踊るSF活劇として観る事が出来ましたよ。 原作はSFファンタジー小説の始祖とも呼べる作家、エドガー・ライス・バロウズのもので、原作自体はなんと100年前に書かれているんですね。要するに100年前のSF小説なもんですから、科学考証云々よりも奇想天外な異世界描写とそこを舞台に繰り広げられ