1位のマイナビは、この人事担当者の言うように営業力の高さについては評価されることも多い。過去には15~16年卒のタイミングでマイナビがリクルートを追い抜いている。17年にリクナビが再逆転してからの今回の大敗。リクルートが失ったブランドを取り戻すには困難な道が待ち受けている。 こうした不満があるのは大手企業だけではない。大規模求人サイトとなると知名度が高い企業ほどエントリーを集めることに優位になる。採用を行うのは大企業だけでなく、中堅・中小企業も実施している。採用数が1桁の中小企業では「学生から自社を見つけてもらうのは運頼み」「大手企業落ち人材の落ち穂拾い戦略」と嘆く人事担当もいるほどだ。そんな状況では就職サイトに掲載しておけば優秀な学生に出会えるという神話は崩壊してしまっている。 2つの新卒業界の大きな変化 求人票を置き換えたビジネスモデルは変容しつつある。ひとつは8年ほど前から一般化して