ちなみに、プーチンは大統領就任前に行われたジャーナリストとのロングインタビューで、KGBを志した動機を次のように語っている。プーチンによれば、少年時代の同人にスパイへの道を決心させたのは、ソ連時代のスパイ映画やスパイ小説であった。こうしたフィクションの中で「全軍をもってしても不可能なことが、たった一人の人間の活躍によって成し遂げられる」ところにプーチン少年の「心はがっちりとつかまれてしまったのだ」という(ゲヴォルグヤン、チマコウ、コレスニコフ2000)。 現時点では全くの想像に過ぎないが、スパイ映画に胸を躍らせる少年だったプーチンが、ウクライナ侵攻という一世一代の大博打を打つにあたって思い描いていたのは、このような情景だったのではないか。 (小泉悠『ウクライナ戦争』ちくま新書、2022) こんにちは。先日、20代のときにコンサルをしていたという女性のお話を聞く機会がありました。そのお姉さん
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