夏の恋は様々な理由で終わるがひとつ共通点がある それは流れ星に似ている 天井を熱く燃やし、一瞬、永遠が見える これは映画「君に読む物語」に出てきた言葉。 いわゆる夏の恋、はしたことがないけれど、さいきんは梅雨が明けて空が青くて蝉の声が聞こえて、愛おしい夏がやってきたのだなと実感する。 うだるような暑さの中、昼までの補講が終わって付き合い始めたばかりの彼氏と汗ばんだ手を繋いで、何を話そうか考える束の間の沈黙。 あるいは涼しくない夏の夜に、着慣れない浴衣を着てやってきた地元の夏祭りで、2人でりんご飴を買って階段に座って食べる咀嚼音。 そんなときは、それが永遠に続くように思えてしまうものだ。 経験ないから想像だけどね。 彼は「食べ物、何が好き?」とわたしに聞いたあと、わたしが答えるのも待たずに「俺はね、いろいろ好きだけど、カルピスがすげー好きなの」と言った。「それ、食べ物じゃなくて飲み物じゃん」
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