アーモンドの花に止まるセイヨウミツバチ(Apis mellifera)。科学者たちはミツバチを使って空気中のマイクロプラスチックを測定した。(PHOTOGRAPH BY ANAND VARMA, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ミツバチは微粒子を集めるのに適した体をしている。体を覆う毛が飛行中に静電気を帯び、微粒子を引き寄せるからだ。大半は、花粉のように意図して集めるものだが、植物の残骸やほかのハチの断片など、移動中に偶然遭遇した微粒子も集めてしまう。 そして、このリストに新たな物質が加わった。プラスチック、具体的には13種類の合成ポリマーだ。ミツバチに付着したマイクロプラスチックを分析する研究がデンマークで行われ、その成果が5月1日付で学術誌「Science of the Total Environment」に発表された。 マイクロプラスチックが世界中に広がっているこ