高校1年生の頃、所属していた部活の大会で、先輩が活躍したことがあり、私は文字通り、手放しで大喜びした。 すると顧問の先生が言うのだ。 「お前、そんなに嬉しいのか?」と。 無垢な私は即答する。 「はい!!自分のことのように嬉しいです!!」 若さ故にテンションが上がりやすかったことは認めるが、誓って本音だった。 しかし、先生はこう続けた。 「ふん、喜ぶなんてことはな、仲間じゃなくてもできるんだよ。どっかの知らない犬が子ども生んだって嬉しいし、長年思い出しもしない同級生が結婚したって、おめでとうとか言えるんだよ。」 15歳の私は、ふいに大人から突き付けられた「善意の否定」にパニくった。 え?ええ?別によくない?犬や結婚に喜んでも、よくない?なんで私、怒られてる?? 頭に???を乗っけていると、先生は私をにらみつけるように上から見下ろし、力強く言い切ったのだ。 「お前がこの先作るチームは、喜ぶだけ