昼の眠気 新薬で長く抑制 横浜市の20歳代の会社員Aさんは、小学生のころから授業中などに耐え難い眠気に襲われ、1日に何回も居眠りをするようになった。中学3年で、睡眠障害の一種「ナルコレプシー」と診断された。日中の眠気を軽減させる薬の服用を始め、居眠りが減った。昨年から新しい治療薬「モダフィニル」の臨床試験に1年間参加、従来の薬に比べ、昼間の眠気を長時間抑えることができ、副作用も少ないので、この薬に切り替える予定だ。(科学部・冨浪俊一) ナルコレプシーは、日中、猛烈な眠気に襲われるのが特徴で、居眠り病とも言われる。10歳代から20歳代前半に発症することが多く、前日に十分な睡眠時間をとっても、仕事、運転、会話などの最中に居眠りし、それが10〜20分間続く。このため、社会生活に大きな影響が出る。 この病気の第一人者である財団法人・神経研究所(東京都新宿区)理事長の本多裕さんによると、居眠りのほか