クラシコムのラジオ番組にも関わらず、内容は商品紹介などではなく、メインはあくまで佐藤さんと青木さんの主婦トークだ。インテリアのこだわりやお弁当事情といったゆったり聴けるものから、40代以降はどんな夢を持てばいいのか、という人生にまつわる熱いものまで、取り扱う話題は多岐にわたる。 当初の年間再生回数は20万回程度だったが、コロナ禍で音声コンテンツの人気が高まったことも追い風となり、21年は580万回まで伸びた。佐藤さんはラジオを「経営をしていく上でお客さんの解像度を高めるための手段」だと話す。 リスナーでもあり、ECサイトの利用者にもなりうる人々から毎週届く、子育てや仕事にまつわる悩みが書かれたメールに目を通すことで、求められている「クラシコム像」の擦り合わせができるという。 よく聞くビジネス用語「解像度」「顧客の解像度を高めよう」「事業の解像度が低い」など、ビジネス界隈で「解像度」という言