Amazonマイストア 鈴木先生 3 越境の時 イッツ・オンリー・トーク 沖で待つ 星新一:一〇〇一話をつくった人 表現のための実践ロイヤル英文法 知識の哲学 ロボットの心 猛スピードで母は デカルト―「われ思う」のは誰か これが現象学だ 縷々日記 その名にちなんで 停電の夜に 高校生のときだったか、大学に入ってからだったか、よく覚えていないのだけれど、ともかく若い頃に読んだドストエフスキーの『悪霊』のなかでいちばん印象に残っている登場人物は、かなり最初のほうに登場するシガリョフという男だ。 とは言っても、焼き付いているのはシガリョフの語る思想であって、その人物像はまったく覚えていない。たぶんほとんど描かれていなかったと思う。それどころか、語るのはシガリョフ自身ではなくて、その従者がご主人様の思想を紹介する、というような設定ではなか