新宿・歌舞伎町で飛び降り自殺や性暴力、傷害致死事件などが頻発したことで注目を集めている「トー横キッズ」。“地雷系”と呼ばれる独特なファッションに身を包み、ゴジラのオブジェで知られる「新宿東宝ビル」(旧コマ劇場)周辺に集まる少年少女の一群を指す言葉だ。いったい彼らは何者なのか。いつからそこに「棲みついた」のか。クリーン化が進む現代日本の隠された闇を追い続ける東京大学大学院准教授で社会学者の開沼博氏が、現役のトー横キッズと向き合い真剣勝負、少年少女たちのリアルに迫った。 コロナ禍が“トー横キッズ”を生み出した 開沼博(以下、開沼):先日(11月28日)、歌舞伎町の雑居ビルで傷害致死の疑いで逮捕された4人の若い男たちが「トー横キッズ」だったと報道されています。 トー横キッズのR君(以下R君):たしかにTOHOビル横の広場によくたまっていた人たちで僕も見たことがありますが、「トー横キッズ」ではあり
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