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2010年5月6日のブックマーク (5件)

  • 『名ばかり管理職』 NHK「名ばかり管理職」取材班 | 考えるための書評集

    名ばかり管理職 (生活人新書) NHK「名ばかり管理職」取材班 企業はいかに法の抜け道を探し出すかということである。最低賃金や残業割り増しなどの労働基準法を守っていたら人件費が高くつく。一銭でも人件費を安くしようと見つけ出した法の不備が、管理職は労働基準法が適用されないということ。管理職は残業代も労働時間制限もつかない。ほんらいは管理職は法に守られないでも自分を守れる強い地位があるから法の適用外になったのである。その法の適用外という不備を企業は悪用したのである。これで残業代も支払わず、無限に長時間労働に服させるお手軽な従業員を手に入れることができるのである。 非正規が社会保障や解雇原則の法の埒外におかれるとしたら、名ばかり管理職は労働時間の適用外から生み出されたウルトラ技である。つまりは法律の抜け道から生み出された法の適用されないヤミ労働である。企業は無際限の労働力を手に入れるために法の不

    ogyomo
    ogyomo 2010/05/06
  • 「男らしさ」と労働至上主義 | 考えるための書評集

    の労働至上主義社会はいっこうに治まる気配はないのだが、無意識にビルトインされる「男らしさ」「男という概念」にその駆動力があるのではないかと考えてみたい。 男が「女々しい」「オカマ」「ヘタレ」といわれるのを恐れるように、男になるには労働至上主義の賞揚がセットになっているのではないか。男が「労働マシーン」になるのは「女」「オカマ」になりたくないのだ。そのような対立項目があるから男は長時間労働や過労死の危険から逃れられないのではないか。労働至上主義の社会にはジェンダーの問題が横たわっているのではないか。 男というのは「ヘタレ」や「弱虫」、「オカマ」と思われるようにはなってはならない。けなされて言い返せなかったり、侮辱されても対抗できないようでは、男の資格や権利を剥奪されてしまう。男は人にバカにされたり、けなされたりしない強い力をもたなければならない。 男というのはおそらくほかの男からの攻撃や

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    ogyomo 2010/05/06
  • 『テルマエ・ロマエ』の文明の優越感にもの申す | 考えるための書評集

    マンガ『テルマエ・ロマエ』はマンガ大賞2010を受賞したベストセラーである。ローマの建築技師が日の先進的なお風呂文化に学ぶというものである。文明の絶頂期にあったローマ人ですら日の先端のお風呂事情に劣るということである。 評価が高かったり、おもしろいという人がたくさんいるのだが、文明の「優越史観」というものが大嫌いなわたしとしてはかなり辛口に疑念を呈さざるをえない。わたしはこの自分たちの時代、文明に無自覚の賞賛や優越を感じるほどキケンなことはないと思っている。それは他者を勝手に自分たちに都合のよいように序列づけ、おとしめ、侮蔑し、足蹴にするからである。 道を歩いていたら、「おまえたちは劣っている、だから俺たちはおまえを自由にする権利がある」といって蹴られるような身勝手さがある。文明の進歩史観や優越史観というものはそれほどキケンな暴虐をはらむ思想であることに無自覚であるほど恐ろしいことはな

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    ogyomo 2010/05/06
  • マスメディアに社畜批判は語れない | 考えるための書評集

    ネットでたくさんの社畜批判やブラック企業を語る人が増えた。いままでマスメディアだけの情報でこのようなあからさまな企業批判が語られたことはあっただろうか。われわれは労働者として企業にはいり、その驚きや不満を感じていながらも社会の片隅で「ものいわぬ労働者」や「従順な労働者」として働かざるをえなかった。社畜批判を語る場もなかったし、マスコミがわれわれの不満をすくい上げてくれるわけでもなかった。 社畜!社畜!!社畜!!! ニート海外就職日記 日的経営が社畜を生んだ理由 - Rails で行こう! 社畜はいかにして生まれたか - 池田信夫 blog(旧館) なぜ日ではブラック会社が淘汰されないのか - Zopeジャンキー日記 社畜マラソンwww - 新東大ニートばいお日記 こんにちの官僚バッシングのもととなったカレル・ヴァン・ウォルフレンが日人を「物言わぬ従順な中流階級」と名づけたが、われ

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    ogyomo 2010/05/06
  • マスメディアの凋落 - 内田樹の研究室

    光文社から出る『メディアと知』という仮タイトルのを書いている。 もともとは3年ほど前にやった授業の録音をテープ起こしして、それにちょいちょいと手を入れて・・・というお手軽のつもりだったのだが、書き始めると、「あれも書きたい、これも書きたい」ということで、どんどん話がくどくなる。 まだ第二講なのに、もう3万字。 全体で第七講くらいまでで収めたいのだが、収まるかしら。 メディアに論点を特化している。 マスメディア(テレビと新聞)の凋落、インターネットとメディア、ミドル・メディア、書籍文化、コピーライト、メディア・リテラシー、それにもともと「キャリアデザインプログラム」の中の授業だったので、最初のところではキャリア教育についても語っている。 マスメディア、とりわけ新聞の凋落について今書いている。 新聞メディアの急速な失墜をほとんどの人は「インターネットに取って代わられた」という通信手段のシフ