泥水が噴水みたいに 「本当にまいりました。5年前に新築した家が、こんなことになるなんて・・・」 千葉県浦安市高洲1丁目に住む主婦はこう嘆いた。新築間もない3階建ての自宅が地盤沈下で傾いてしまったのだ。 東日本大震災で、東京湾岸部は震度5強の揺れに襲われた。都心でも九段会館の天井が崩落して2人が死亡するなど犠牲者が出たが、高層マンションが林立する、セレブな住宅地として人気のウォーターフロントにも衝撃が走った。地盤の液状化が起きたのだ。2月のニュージーランド大地震でも見られた液状化とは、どんな現象なのか。愛媛大学防災情報研究センター准教授・森伸一郎氏が説明する。 「水を多く含んだ緩い地盤に強い揺れが加わると、土の粒子が密になろうとして隙間にある水に圧力がかかる。すると、水は圧力の低いほう、つまり地表に向かって押し上がろうとする。その結果、泥水が噴き出す。いったん出始めると、まるで水道管が破裂し
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