ぼくは、常日頃から「数字・ファクト・ロジック」で全ての物事を理解するべきだと考えています。ライフネット生命は3年前に開業したのですが、まずは、生命保険会社は個人に金融商品(生命保険)を販売する仕事なので、最初にわが国の所得の分布状況を調べました。 それが上の図です。これにより、わが国では子育てを終えた世代より、これから子育てをする若い世代の方が実は貧しいということがわかったのです。(世帯人員1人当たり平均所得金額では、20代が最低でその次が30代となっています)。ぼくは、この事実を知った時に、「若い世代の生命保険料を半分にして、安心して赤ちゃんを産み、育ててもらおう」と決意してライフネット生命を起業しました。 “どうしたら生命保険料を半分にできるのか”。その答えはインターネットを活用することでした。 生命保険料は、生命保険料の原価である純保険料と、生命保険会社の運営経費をまかなう付加保険料