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  • 遠藤復活: 武藤文雄のサッカー講釈

    開始早々の事だった。キックオフから攻めこもうとした日の攻撃をヨルダンがはね返し、やや落ち着かない時間帯。ハーフウェイライン手前でボールを受けた遠藤が、右斜め前方約15mの長谷部へ、鋭く球足の速いグラウンダのパスを通した。 タイミングといい、強さといい、抜群のパスだった。 これを受けた長谷部が前を向いた瞬間、日の「フェスタ」が始まった。そして、私は今日の大勝を確信した。遠藤は必ずしもオマーン戦では調子とは言えなかった。しかし、この長谷部へのパスを見て、「今日の遠藤は違う、あの全軍を支配する遠藤が帰ってきた」と確認できたからだ。 以降、遠藤のプレイは冴えわたる。 5分、右サイドから中央に鮮やかな動き出しでペナルティエリア中央に飛び出してきた岡崎にピタリとロブを合わせる。岡崎は落ち着いて胸でトラップし、振り向きざま強烈なボレーシュートを放つが、ヨルダンGKシャフィに見事なセービングで防がれ

  • 前田遼一の完成: 武藤文雄のサッカー講釈

    前田遼一はいわゆるアルゼンチンワールドユース世代、駒野、寿人、石川ナオ、茂庭、森崎兄弟らと同世代と言う事になる。大柄でボール扱いが巧み、80kgの体重を抱えながらしなやかなターンができる。日人選手で、これだけの体重を持ちながら最前線で技巧を発揮できるタレントは、非常に貴重な存在となる。実際、日サッカー史である程度実績を残したストライカで、前田クラスの体重を持っていたのは、釜邦茂と高木琢也くらいのはず。最前線で強さを発揮した原博実、鈴木隆行、久保竜彦と言うストライカ達も体重は70kg前半から半ばくらいだったはずだ。 サッカー経験のある方なら同意いただけると思うが、上背の差(あるいは足の長さの差)は、位置取りや動き出しの工夫である程度はカバーできる。けれども、体重差は相当に厳しい。ボールを追いながらショルダーチャージをし合えば、負けるのは多くの場合軽い方になる(もちろん、膝をうまく使って

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