アメリカも日本と同様に原子力発電所から出る使用済み核燃料、いわゆる核廃棄物の問題を先送りしてきた。 米国では、毎年2000トンの核廃棄物が発生している。 燃料棒が有する潜在エネルギーの内、わずか3パーセントが利用されるのみで、残りの97パーセントは廃棄物となる。 燃料棒を原子炉内で使用できる期間は平均でわずか4年間である。 1987年に策定されたネバダ州ユッカマウンテンの核廃棄物貯蔵施設計画はいまだ未実現で、最近も下院で議論している。 しかし、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生カップルによって、核廃棄物の後始末を解決されるかもしれない。 レスリー・デュワン氏とマーク・マッシー氏は昨年秋、米カンファレンスTED主催の講演で核廃棄物消滅処理溶融塩炉(WAMSR)と呼ばれる技術の見通しを発表した。 溶融塩原子炉のコンセプトは、1950年代から存在していたが、MIT大学院生2人のアイデ