元ボクサーの大学院生が、弁護士・A氏のペニスを切断した傷害事件。捜査関係者によると、加害者の妻はA氏の弁護士事務所で事務員として働いており、その妻とA氏は肉体関係があったという。この点について、トラブルとなり、話し合いの場で、大学院生が激昂し、A氏をボコボコに殴ったうえで、ペニスを切断したとのことだ。 なんとも恐ろしい犯行に及んだこの大学院生の心理について、男女の差異に詳しいノンフィクションライターの杉浦由美子さんが語る。 「男性は社会的な生き物なので、今回の事件は、感情にまかせた衝動的なものではなく、計算していた部分があるのではないでしょうか。局部の切断なら、殺人罪ではなく傷害罪で済む。それでいて、狭い法曹の世界では、“局部を切断された弁護士”という強烈なイメージが一気に広まる。相手へのダメージもはかりしれないうえ、社会的に抹殺できるわけです。理性的な復讐劇なのだと思います」 加害