八百長疑惑に揺れる日本相撲協会は9日、東京・両国国技館で臨時の理事会を開き、部屋の維持費や養成費など場所ごとに各部屋に支給される経費について、中止となった春場所分も大半を予定通り支払うことを決定。理事会後、部屋持ちの親方で構成される師匠会で報告し、了承を得た。 支払われるのは▽相撲部屋維持費(所属力士1人当たり11万5千円)▽稽古場経費(同5万5千円)など部屋の維持関連費。東京場所と地方場所で金額が異なる稽古場補助費は、東京場所分30万円が支給される。 十両以上の関取や、力士以外の協会員の給料は、通常通り支払われる。能力給に当たる養成奨励金や三役以上の特別手当、力士褒賞金などは支払われないが、幕下以下の養成員に支払われる場所手当(幕下で1場所15万円)は支払われる。 このため、すでに八百長への関与を認めている竹縄親方(元幕内、春日錦)、十両の千代白鵬、三段目の恵那司と、八百長疑惑の特別調査