2人のフランス人女性について報告したい。1人は、欧州最大の原子力企業・アレバ社のアンヌ・ロベルジョン最高経営責任者(CEO)兼会長(51)である。 米誌『フォーチュン』の「グローバル500」(2006年度)に選出されたことがあるロベルジョン会長は、01年7月に同国の原子力エネルギー関連会社を統合して現在のアレバ社を発足させたフランス有数の経営者である。かつて故ミッテラン元大統領の経済外交政策顧問を務めた。 もう1人は、同国内で「ブルーエコロジスト」と称される保守系の環境保護政策者として知られるナタリ・コシウスコ=モリゼ環境大臣(37)だ。 ポーランド系移民の子孫である彼女の曾祖父は上院議員、祖父がド・ゴール将軍率いたレジスタンスの闘士で後に駐米大使。父はセーヴァル市長、母が著名な物理学者というセレブ一家出身。彼女自身、28歳で最年少国会議員に選出された。 なぜ、この2人なのか。