人間の自由を脅かす怪人たちと戦う変身ヒーロー「仮面ライダー」がテレビで放映を開始してから、今年で45周年。現在も新シリーズの「仮面ライダーゴースト」が放映中で、子供たちを魅了し続けている。その第1作で主役の仮面ライダー1号=本郷猛を演じた俳優の藤岡弘、さん(69)に、撮影当時のエピソードや今に至るまでの思いを聞いた。(聞き手 栗川喜典) 《今年3月26日公開の映画「仮面ライダー1号」に主演し、再び本郷猛を演じた》 仮面ライダーの原点を見直すべきだとの思いで引き受けた。武士道との共通項を見いだし、心の変身の象徴として「変身ポーズ」を演じた。武士道とは「義を見てせざるは勇なきなり」であり、これが仮面ライダーの象徴だと思う。命をかけて正しいことから逃げず戦い続けるヒーロー、まさに侍という思いだ。 《本郷は再登場するまでの間、どうしていたのだろうか》 ファンの夢であり、希望として「世界でショッカー