夕焼けで真っ赤に染まった水面に投げられた石が、美しい波紋をつくってジャンプします。夕日が沈む水源の山から長い旅をして来た石は、水流に撫でられ、平たい石になりました。人はそれを見つけて投げます。投げられた石は、そのエネルギーを次々に波及させ、自然法則に従って綺麗な波紋を広げます。自分の力で、石が水の上をジャンプする光景を見たくて、人は太古の昔からこの遊びをしていたに違いありません。しかし、今では水きりのできる安全な川も少なくなってしまいました。ダムができ、護岸された多くのは川は、ヘドロが石にこびりつき、川の生物も減少しています。街には石ころもありません。 水切り遊びは、ネイチャーゲームです。自然と自分との調和を探し、それを楽しむ遊びです。石、水面、天候、そして人、そのすべてが調和した時、奇跡的に美しい波紋を見ることができます。同じ波紋は二度とありません。石ともお別れです。それでも元気に遊びま